3つの系統
コース名を見ただけでは分かりにくいので、何を作れるようになるかで分けます。
1. Web制作系
コース名の例:Webデザイン科、Webサイト制作科、Webデザイン・企画広報実践科
学ぶのは HTML/CSS、Photoshop・Illustrator による画像加工、レスポンシブデザイン、WordPress でのサイト構築です。訓練の最後にポートフォリオ(作品集)を作るコースが多くあります。
2. プログラミング系
コース名の例:Webプログラミング科、Javaプログラマ養成科、アプリ開発科
Java、Python、PHP などの言語と、データベース(SQL)を学びます。Web制作系より期間が長く、6か月前後のコースが中心です。
3. ネットワーク・インフラ系
コース名の例:ネットワーク構築科、サーバー構築科、情報セキュリティ科
Linux、ネットワーク機器の設定、サーバー構築、セキュリティを学びます。手を動かして機器を触る比重が高い系統です。
見た目を作りたいならWeb制作系。仕組みを作りたいならプログラミング系。動かし続ける側にまわりたいならネットワーク系。
「パソコンが得意ではないが事務職に就きたい」という場合は、IT系ではなく事務・経理分野のOA系コースのほうが近いことが多いです。
取れる資格
コースページの「取得できる資格」に載っているものは、ほとんどが任意受験で受験料は自己負担です。系統ごとに評価されやすいものが違います。
| Web制作系 | ウェブデザイン技能検定、Photoshop/Illustratorクリエイター能力認定試験、HTML5プロフェッショナル認定試験 |
|---|---|
| プログラミング系 | 基本情報技術者試験、Python3エンジニア認定基礎試験、Javaプログラミング能力認定試験 |
| ネットワーク系 | CCNA、LPIC/LinuC、情報セキュリティマネジメント試験 |
| 共通の入口 | ITパスポート試験 |
資格の重みは系統によって差があります。ネットワーク系は資格がそのまま評価されやすい一方、Web制作系は資格よりポートフォリオの中身を見られます。プログラミング系はその中間で、基本情報技術者は持っていると書類が通りやすくなります。
想定される就職先
- Web制作系……Web制作会社の制作アシスタント、一般企業の広報・EC担当、印刷会社
- プログラミング系……システム開発会社のプログラマ、社内システム部門
- ネットワーク系……インフラ運用・監視、社内情報システム、通信工事関連
各コースページに、その訓練校が実際に想定している就職先が載っています。地域によって求人の構成が違うので、そちらを見るほうが確実です。あわせて「この訓練機関の過去の実績」の就職率も参考になります。
正直に書いておくこと
3〜6か月の訓練で即戦力のエンジニアになれる、ということはありません。訓練で身につくのは入口に立つための基礎です。
そのうえで、訓練を就職につなげている人には共通点があります。
- 訓練中に手を動かして自分の作品や成果物を残している
- 訓練の後半から実際に応募を始めている
- 未経験可の求人から入って、働きながら次を目指している
訓練校に直接届く求人もあるので、就職支援の担当者に早めに相談してください。